ごあいさつ

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腸と腸内細菌

ビフィズス菌に乳酸菌!赤ちゃんの腸内細菌はどこから?

2017/09/24

赤ちゃんがお母さんのおなかにいる間の消化器官はとってもきれいです。腸内細菌なんて一匹もいません。

そう、赤ちゃんのおなかは無菌

しかし翌日の便には大腸菌や腸球菌などが検出されます。

一体腸内細菌はどこから来るのでしょうか???

羊毛の上で3人の赤ちゃんがくっついて寝ている

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赤ちゃんの腸内細菌はどこから?ビフィズス菌や乳酸菌は?

実は赤ちゃんの腸内細菌は生まれる最中にやってくるのです。赤ちゃんは子宮から押し出され、大きな頭を狭い産道にこするつけられながら出てきます。その時、赤ちゃんの目や鼻や口はお母さんの産道(膣)のぴったりと押し付けられているのです。そして、赤ちゃんはそこにいる様々な菌をなめることになるのです。これが腸内細菌の最初の候補となるそうです。

産道にいる菌は雑多な菌がランダムにいるのではありません。その主たる菌は乳酸菌ビフィズス菌。腸内細菌と同じです。

膣内の細菌は妊娠後期に入ると、膣内の分泌液の成分が変化しグリコーゲンのような糖分の濃度が高くなります。グリコーゲンは乳酸菌ビフィズス菌の大好物なので、膣内でグリコーゲンが増えると、乳酸菌もビフィズス菌も増えることになります。

そして乳酸菌生成物質や乳酸をたくさん生成するようになります。特に乳酸は膣内を酸性にします。一般的な最近は酸性がとても苦手。ということは膣内が酸性に保たれるということは膣内が病原菌から守られるということなのです。

お母さんはグリコーゲンをたくさん出して、赤ちゃんの通り道である産道を病原菌から守っていたのです!そして、産道を通るときの乳酸菌やビフィズス菌は赤ちゃんの腸内に入り腸内フローラを形成することになるのです!

帝王切開の赤ちゃんの腸内細菌はどこから?

では、帝王切開によって生まれてきた赤ちゃんの腸内細菌はどこからやってくるのでしょうか??

実は帝王切開で取り上げられた赤ちゃんの腸内細菌は赤ちゃんを取り上げた医師や看護師などの指や手のひらについていた皮膚の常在菌だったのです!

現在先進国では帝王切開による出産が増えています。本来獲得する腸内細菌が得られない赤ちゃんは次のような心配があるといわれています。

  • 帝王切開で生まれた赤ちゃんは経膣分娩で生まれた子どもに比べ有益な腸内細菌の多様性が劣っている。
  • バクテロイデス菌とアレルギー反応を抑える化学物質の血中量が不足していたことから免疫系の発達に問題が生じる可能性がある。

新生児の顔に腸内細菌がいっぱいの膣液を塗る!

こうした不安からかイギリスの医学雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」の2016年2月23日号に次のような報告がされていました。

「イギリスやオーストラリアで、帝王切開で生まれた我が子の顔や体に、母親の膣液をしみこませたガーゼを塗る母親が増えている。」

この行為は「膣液植え付け・Vaginal seeding」とよばれ、帝王切開が始まる前に膣内にガーゼを挿入し1時間ほど留置するそうです。

出産後に膣液がしみ込んだガーゼを医師が新生児の目元や口の周辺、全身に塗りたくるというものです。

産道を通らない自分の子どもに母親の腸内細菌を与えようというのです。

実際に「膣液植え付け・Vaginal seeding」は効果があったようです。帝王切開のあと「膣液植え付け・Vaginal seeding」を行った4人の新生児は膣液を塗らなかった新生児7人、自然分娩の新生児7人と比較した報告があります。

「膣液植え付け・Vaginal seeding」を行った4人の新生児は、膣液を塗らなかった新生児7人よりも腸内細菌の状態が自然分娩をした新生児に近い状態になったというのです。

帝王切開と自然分娩のその後の腸内細菌

一般的に赤ちゃんの腸内は3歳頃には大人と同じような腸内フローラを形成するといわれています。

自然分娩と帝王切開の赤ちゃんの腸内細菌の違いはというと・・・・4か月ごろから差は縮まっていき、2歳になるまでにはほぼ解消されるそうです。

ただ、1歳時点では自然分娩の赤ちゃんにいるバクテロイデス菌は帝王切開の赤ちゃんの腸内では少ないということも確認されています。帝王切開による赤ちゃんの腸内細菌の形成が遅い、ということですね。

まとめ

赤ちゃんの腸内細菌は、お母さんの産道を通るときに膣液を飲むことによって、膣液の中にいる乳酸菌やビフィズス菌が腸内に運ばれ腸内細菌が生成される。
帝王切開による赤ちゃんの腸内細菌は、赤ちゃんを取り上げた医師や看護師の指や手のひらについた常在細菌である。
そのため帝王切開の新生児に腸内細菌の種類は自然分娩の新生児よりも少なく、免疫系の発達に問題が生じる可能性がある。
そのため「膣液植え付け・Vaginal seeding」ということを行う母親が増えており、その有効性も報告されている。帝王切開の赤ちゃんも、自然分娩の赤ちゃんも2歳になるころには腸内細菌は、ほぼ差がなくなるという。

免疫の7割が腸内で作られるといいますから、お母さんからもらった腸内細菌は素晴らしいプレゼントなのですね!

次回は母乳と免疫力についてのお話です。

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