不足すると危険!カルシウム不足の症状と効果的な摂取の仕方とは?
目次
骨や歯の成分であるカルシウムは不足すると、骨粗しょう症などの病気になり危険です。
今回はカルシウム不足の様々な症状に対抗するために効果的な摂取の仕方を紹介します。
骨・歯以外にも!カルシウムの働き
カルシウムは骨や歯だけでなく、体内のいたるところに存在し、私たちの健康維持のための働きをしています。
☆骨・歯☆
骨格を形成する。血清カルシウムの濃度を維持するための貯蔵庫としての役割をもつ。
☆血清カルシウム(血液中)☆
神経や筋肉の中に存在する。血液凝固因子の活性化。骨石灰化を促進する。
神経や筋肉の興奮性を調節する。
体液をアルカリ性に保ち、白血球が活動しやすい環境を作る。
☆細胞内カルシウム☆
酵素を活性化させたり、抑制したりと、調節する。
分泌に関する調整。
細胞増殖、分化に関する伝達の役割。脳に信号を送る役割も持つ。
カルシウムが不足すると骨粗しょう症などの病気に!過剰摂取にも気を付けて!
日本人の60%はカルシウムが不足しがちだといわれていますが、不足するとどうなるのでしょう。
・骨粗しょう症(骨が折れやすくなる。骨の密度が低くなるため。)
・子どもがカルシウム不足になると成長できない。
・イライラしやすくなる。(神経伝達にかかわっているため。)
・高血圧、動脈硬化、尿路結石、糖尿病、アルツハイマー
日本人はカルシウムが不足しがちですが、カルシウムの過剰摂取は、高カルシウム血症につながるため、一日2300mgまでにしましょう。
牛乳なら2ℓほどの量です。
ただし、カルシウムは摂りすぎたときは、正常な腸ならば体内に取り入れる量を調節してくれます。摂りすぎたときは便や尿から排出されるのです。
カルシウムは吸収率が良くない栄養素で、食物に含まれるカルシウムは、4分の1から半分ほどしか吸収されないといわれています。
しかも、日本の水は軟水のためカルシウムは少なく、乳製品を食べる機会も海外に比べて低いので日本人は意識的にカルシウムを摂ることが大切でしょう。
マグネシウム+短鎖脂肪酸でカルシウムを効果的に摂取
カルシウムの効果的な摂取の仕方はマグネシウムを一緒に摂取することです。
理想は カルシウム:マグネシウム=2:1
マグネシウムの量がこの割合よりも多くなるとカルシウムの吸収率は下がります。
短鎖脂肪酸の「酢酸」や「プロピオン酸」は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収を促進する働きがあり、腸内で短鎖脂肪酸を増やしてやるとカルシウムの吸収率はさらにアップします。
カルシウムの多い食品・マグネシウムの多い食品
☆カルシウムを多く含む食品☆
乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)
小魚類(煮干し、しらす、いわし)
海藻類(わかめ、ひじき)
☆マグネシウムを含む食品☆
ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ)、ごま、大豆製品 など
ナッツ類は脂肪が多いので食べすぎには注意してください。
まとめ
カルシウムは骨や歯を形成するだけでなく、私たちの健康維持に大きくかかわっている。
そのため、不足すると、骨粗粗鬆症になったり、高血圧や動脈硬化に繋がる病気を引き起こすこともある。
また、イライラして、ストレスを感じやすくなることも起こる。
カルシウムを効果的に摂取するためには、マグネシウムを摂ることが大切である。
腸の中にある短鎖脂肪酸は、カルシウムやマグネシウムの吸収を促進する働きがある。