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腸内の免疫機能

母乳がすごい!初乳は免疫物質を。成乳はエネルギーを。

2017/09/24

自然分娩で生まれた赤ちゃんは帝王切開で生まれた赤ちゃんよりも様々な面でメリットがあることがわかりました。→前回の話

では出産後の赤ちゃんたちが元気に育つための母乳についてまとめてみました。

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左から初乳、移行乳、成乳。

 

 

 

(http://www.medela.jp/breastfeeding/advice/breastfeeding-tips/breast-milk-composition)

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初乳!免疫物質や腸内環境に良い成分が赤ちゃんを守る

出産後、母乳は初乳、移行乳、成乳という段階を通り赤ちゃんの栄養になります。

出産して4~5日ほどの間は初乳が出ます。(明確な期間の定義はありません。)味はさっぱりとしたかんじで、量も一日に100mlほど。

初乳は粘度が高くドロリとした黄色味を帯びた母乳は、「黄金の液体」ともいわれており、赤ちゃんが健康で生きていくための様々な成分が含まれており赤ちゃんを守っています!WHO(世界保健機構)では初乳を「完璧な栄養源」として申請時に初乳を与えることを推奨しています。黄色の色はβカロチンの色です。βカロチンは強い抗酸化力を持ち、病原菌の侵入を防ぐ免疫機能を活性化させるビタミンAに変化し、赤ちゃんを病原菌から守ります。

馬や牛などの動物の場合は、免疫物質は初乳のよってのみ、母から子へと受け継がれるのです。ですから自然界では初乳を摂取することが健康に育つ大きな条件となっているようです。分娩後6時間以内に初乳を与えられた子牛の生存率が9割以上であるのに対し、与えられなかった子牛は2割~7割となっています。パンダも初乳を与えられないと生きることができないそうです。

座ってこちらを見ている白い服を着た赤ちゃん

たんぱく質ミネラルを多く含み脂肪や脂質は少ない初乳は免疫物質を多く含んでおり、生まれたばかりの新生児にとっては腸内感染症の防止に効果があるといわれています。初乳は成乳と比べて乳糖と脂肪分が低いために新生児の未熟な消化器官に負担がかかりにくくなっています。

神経組織の成長促進のためにコレステロールは高めに含まれています。コレステロールは神経系の発達やホルモンの分泌を助ける働きがあるといわれています。

亜鉛やミネラル、ビタミンA,ビタミンB12、ビタミンEなども豊富な初乳は、IgA抗体(分泌型免疫グロブリンA)も含まれており、赤ちゃんの口から腸までの消化器官を細菌やウィルスから守ってくれます。また、アレルギー症状の原因となるアレルゲンの体内侵入も防いでくれます。初乳を通して得たIgA抗体は、およそ半年間にわたり赤ちゃんの体で免疫力を発揮するそうですよ!

初乳にはラクトフェリンも含まれています。ラクトフェリンはたんぱく質の一種で大腸菌やカンジタ菌、C型肝炎ウィルスなどに対する免疫力を高めてくれます。ラクトフェリンは初乳は成乳よりも3倍ほど多いといわれています。ラクトフェリンは鉄分の吸収率も上げる役割をもっており、初乳には血液を作る大切な成分として鉄分が豊富に含まれています。

オリゴ糖も多く含む初乳は赤ちゃんの腸内環境も整え排泄を促す効果もあるといわれています。赤ちゃんは消化器官が未熟なために便秘になりやすいといわれていますが、オリゴ糖を多く含む初乳を摂取することによって便秘になりにくくなるといわれています。

初乳はナトリウムも多く含まれています。ナトリウムは細胞の機能を調節する役割があります。筋肉の収縮や弛緩などの働きを正常に保ったり、神経細胞を正常に保つためにナトリウムは大事な役割を担っており、初乳には成乳の3倍もナトリウムが含まれています。

母乳の中でも初乳は赤ちゃんが細菌やウィルスから体を守るための物質がたくさん含まれており、これらは赤ちゃんの腸内で速やかに吸収され、免疫力を発揮するのです。

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移行乳

初乳から成乳に移行する中間期の母乳を移行乳と言います。

初乳と比べるとたんぱく質が減り糖分や脂肪分が増えていきます。

成乳は乳糖が多く含まれている

初乳と比べると成乳には、免疫力を高める成分は少ない代わりに、体の成長に必要な栄養素が含まれるようになります!

成乳には乳糖が多く含まれており、赤ちゃんのエネルギーになります。

成乳が初乳より多い成分はこの乳糖と脂肪分と、ビタミンB6などがあります。

脂肪分は赤ちゃんのカロリーとなります。

こちらを見つめるおむつだけの赤ちゃん

ビタミンB6は皮膚の形成や免疫機能の正常化の維持、神経伝達物質の合成や脂質代謝の改善などの働きをします。

初乳は、丈夫に生きていくために必要な免疫力を赤ちゃんに与えるのに対して、成乳は赤ちゃんが生きていくのに必要なエネルギーが中心になっています。自然の摂理ってすごいですね、うまくできています!

まとめ

出産から4~5日の母乳を初乳という。初乳は一日に100mlほどしか出ないが、「黄金の液体」とよばれており、健康に生きていくための様々な栄養素が詰まっている。
初乳は免疫物質を多く含んでいる。IgA抗体は赤ちゃんの消化器官を細菌やウィルスから守ってくれる物質で、初乳によって母親から受け継がれる。
また、初乳にはラクトフェリンも多く含まれており、大腸菌やカンジタ菌などに対する免疫職を高めてくれる。
やがて初乳から成乳にかわると成分は乳糖や脂肪分が増え赤ちゃんが生きていくためにエネルギーとなる物質がが増えてくる。

次回は母乳に含まれている細菌についての話です。

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