腸内のビフィズス菌って増えるの?効果的な増やし方って?
大腸の中に生息している善玉菌は2割ほど。そのほとんどがビフィズス菌ですが、ビフィズス菌は、私たちの体に健康をもたらしてくれます。
生まれたばかりの赤ちゃんの腸内の細菌のほとんどがビフィズス菌なのですが、加齢によってビフィズス菌は減っていきます。
ビフィズス菌が減ると便秘がちになるだけでなく、病気にかかりやすくなったり、疲れやすくなったりします。
体内のビフィズス菌を増やす方法はないのでしょうか?
サプリメントやヨーグルトのビフィズス菌は腸内の善玉菌にとってよそ者
ビフィズス菌を体内に取り入れても定着はしません。
サプリメントやヨーグルトの中のビフィズス菌は、体内にもとから生息するビフィズス菌とは違います。腸内に数日とどまっていても、やがては体外に排出されてしまいます。自分のもつビフィズス菌が増えるわけではないのです。
しかし、あるものを食べると自分の中のビフィズス菌は増えていきます。
善玉菌の効果的な増やし方!ビフィズス菌増殖因子を腸に!
ミルクオリゴ糖
母乳中にビフィズス菌増殖因子が存在することは半世紀以上前から指摘されていました。母乳の中に含まれるミルクオリゴ糖がビフィズス菌を増やす成分である二糖類(ラクトNビオース)の大量生産を行うからです。ミルクオリゴ糖は、悪玉菌や乳酸菌には影響を与えず、ビフィズス菌のみを増やします。
ニンジン・リンゴ・バナナ
サプリメントやヨーグルトなどに含まれる菌を直接食べるよりも、ニンジンをひとかけら食べたほうが腸内のビフィズス菌は増えます。ニンジンの量は少量で大丈夫。
しかしニンジンと一緒にオリゴ糖を摂ることが大事です。ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖が不足すると増殖できなくなるからです。
リンゴやバナナにもこの因子は含まれており、さらにバナナにはオリゴ糖も含まれています。
(注意 ニンジンはアスコルビナーゼというビタミンCを破壊してしまう酵素が含まれているため、酸や酢でアスコルビナーゼを破壊して食べることがおすすめです。酢やレモンなどと一緒にいただきましょう。)
まとめ
体内のビフィズス菌の効果的な増やし方は、自分のもつビフィズス菌を増やすことです。
そのためにはビフィズス菌増殖因子をもつ食品を摂取することが大切です。ビフィズス菌増殖因子は、ニンジンやリンゴ、バナナに含まれており、毎日ひとかけらほどで効果を発揮します。オリゴ糖を含む食品と一緒に食べると腸内のビフィズス菌が増殖します。